70年の「伝統」を継承し「変革」をもたらした佐藤賢次HC(川崎)
B.LEAGUEと月刊バスケットボールがコラボしたスペシャル企画「佐々木クリスのDEEP B.LEAGUE Supported by 月刊バスケットボール」。B.LEAGUEで指揮を執るヘッドコーチ(HC)を迎え、シーズンの振り返りをはじめ、指導者としての哲学、戦術など、リアルなオンコートでの内容から、事前準備やオフの時間の使い方まで、B.LEAGUE公認アナリストの佐々木クリスがDEEPに迫る企画となっている。2020年6月3日に収録、配信が行われた第3回には、伝統ある川崎ブレイブサンダースのヘッドコーチに就任、負傷により主力選手の離脱も相次いだチームをまとめ、中地区1位に導いた佐藤賢次HCが登場した。
「自分がこのチームに選手時代から長く在籍し、北(卓也/現GM)さんのもとでアシスタントコーチもやってきたという立場の中で、ヘッドコーチをやるうえで2つのキーワードを掲げました。『伝統を守ること』『変革をこのチームにもたらす』こと、それがミッションだと思ってやってきました。では伝統とは何なのか。それを明確に言葉にすること。何を変革するのか、何を変えれば優勝できるのかということを選手と共有し、明確にして、7月15日からスタートしたのですが、全員でそこに向かってスタートできるようにというのが最初にやったことです」と就任一年目のシーズンを振り返る。
さらにチームに優勝をもたらすためにチームに世界基準を求めたと言う。
「Bリーグのミッションには『世界に通用する選手やチームの輩出』ということが掲げられていて、Bリーグに所属する以上、そこにチャレンジしていかなければいけない。世界に通用するためには何が必要なのかと考え、たどり着いたのが日常を世界基準にしなければいけないということです。世界基準な日常とはとなんなんだろうと問いながら、行き着いたのが、日常を繰り返すことで生まれる習慣であり、世界に通用する習慣とは、バスケットボールとしてやった方がいいことなのにできていないことがいっぱいあるので、その当たり前のことをやる習慣を身に付けること。それが世界基準にするスタートになる」とチームに意識改革をもたらした。
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月刊バスケットボール 2020年9月号(インタビュー記事/プレミア・電子書籍会員限定)
全編(Bリーグ公式YouTube)https://youtu.be/a2OBIDutN74