「シュートが入る選手と入らない選手の違い」を池内泰明氏(拓殖大男子監督)が語る

何本シュート練習しても、“疲れないシュート”が理想

シュートが入る選手とシュートが入らない選手には、どのような違いがあるのか… 効率良くシュート練習するにはどのようにしたらいいのか…
自身も現役時代にバスケットボール日本代表のシューターとして活躍し、多くのスコアラーを育ててきた池内泰明氏に、シュートフォームやチェックポイントや簡単な練習方法などを聞いてみた。

――シュートが入る選手とシュートが入らない選手には、どのような違いがあると思っていますか?
「原因の1つは練習だと思います。シューティングというと、ただたくさん本数を放てば良く、自分のシュートが良いのか悪いのかが分からないまま練習しているケースが多いです。例えば、シュートが右に曲がったとします。では、どのように修正していきますか? シュートが短かったら、どうしますか? という自分のシュートを知りながら、ダメだったときに少しずつ修正していくことです。入る選手は、その修正方法を知っているのだと感じますね」
――シュートがいつも同じ外れ方をするのか、毎回違うのかによっても変わりますね?
「“修正”とは、ほんの僅かなことなのです。体の向きだったり、重心だったり…そうすると、最初の頃はコーチが付いて見てあげることが必要になってきます。自分ではなかなか分からいものなのです」
――その“修正”が非常に難しいのですが…。
「シュートが曲がる場合、多くは手先だけを修正しますが、それは決して良いことではありません。自分の体全体がどうなっているのかを知り、そして良い形を覚えるのです。中高生、大学生も同じですが、コーチがよく観察することが大切だと思っています」
――良い習慣(微調整後)は、なかなか身に付いていかず、元に戻ってしまうことも多いですよね。
「大学の選手でも、『アーチをもう少し上げよう』とアドバイスしても、翌日には元の低いアーチになってしまうことは、よくあります(笑)。 リングの直径は約45センチで、ボールは7号で直径約25センチ(6号は約23センチ)ですから、リングの中心から約10センチの誤差は前後左右でOKなのです。この範囲内でシュートを修正できることが重要になってきます」
――ちなみに、入らない選手の良くない習慣というものは、どのようなものでしょうか?
「基本はボールのアーチだと思います。手のひらにボールがしっかりと乗ることが関係してきますね。あとは、何本練習しても“疲れないシュート”かどうか。体全体でボールを飛ばすことができ、腕力や脚力などだけに頼らないシュートができるかがポイントです。 体幹がしっかりしてくれば、ボールは十分に飛ぶようになります。だからこそ体育館に来て、すぐに遠い距離からシュートするのはダメだと考えています」

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